【12月12日 AFP】15-16フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは11日、スペイン・バルセロナ(Barcelona)で女子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、浅田真央(Mao Asada)は69.13点で3位発進となった。

 首位に立ったのは、74.58点をたたき出した16歳のエフゲニア・メドベデワ(Evgenia Medvedeva、ロシア)。メドベデワは、世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)を3度制している25歳の浅田に、5.45点差をつけてフリースケーティング(FS)に臨む。

 昨年のジュニアGPファイナルを制しているメドベデワは、「昨年にかけて、私は成長しました。スケーティングが向上し、大人になったような気がします」と話している。

 メドベデワに続く2位には、ララ・ファビアン(Lara Fabian)歌唱の『ジュ・テーム(Je t'aime)』に乗せた演技で、69.43点を記録したエレーナ・ラディオノワ(Elena Radionova)が入っており、ロシア勢がワンツーを占めている。

 中国杯(Audi Cup of China 2015)優勝、NHK杯(NHK Trophy 2015)で3位入賞の成績を残し、GPファイナルの出場権を手にした浅田は、多くの日本人ファンの声援を受けながら『素敵なあなた(Bei Mir Bistu Shein)』に乗せた演技の序盤で代名詞のトリプルアクセルを決めた。

 その後、3回転のコンビネーションジャンプを成功させた浅田だが、最後のルッツジャンプが1回転になり、自己ベストからは約10点低いスコアとなった。

 浅田は、「1つミスしてしまって、そこが悔やまれる」としたものの、「演技自体は悪くなかったので、明日に向けて良いスタートが切れたかなと思う」とコメントしている。


 

 世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2015)銀メダリストの宮原知子(Satoko Miyahara)が、68.76点で4位につけ、米国勢では、66.52点のグレイシー・ゴールド(Gracie Gold)が5位、60.04点のアシュリー・ワグナー(Ashley Wagner)が6位からのスタートとなっている。

 GPファイナルで3度メダルを獲得しているワグナーだが、『Hip Hip Chin Chin』に合わせた演技の中で転倒があり、「『明日は明日の風が吹く』と言うのにも疲れてきた」とコメントした。

「観客の方の何兆倍も、ものすごく腹が立っています。しょうがないですね。私は24歳で、まだ学びの途中なんです」

(c)AFP