【12月14日 AFP】今月10日から連絡が取れない状態となっていた中国有数の民間複合企業、復星集団(Fosun Group)の郭広昌(Guo Guangchang)会長(48)が14日、公の場に再び姿を見せた。当局の捜査に協力していたとされる。中国メディアが報じた。

 郭氏は「中国のウォーレン・バフェット(Warren Buffett)」の異名で知られる富豪。復星集団は不動産、金融、医薬品、鉄鋼、エンターテインメントなど幅広く事業を展開しており、グローバルリゾートブランド「クラブメッド(Club Med)」を傘下に持つなど、欧米で不動産投資・買収を積極的に行っている。

 郭氏は10日から連絡が取れなくなっていたが、14日午前、復星集団の年次会合に出席したことが、地元経済誌「財経(Caijing)」の配信写真で確認された。同誌は、郭氏が捜査に対する協力を「完了し」て「無事帰宅した」とも伝えた。

 郭氏が連絡を絶ったのち、復星集団傘下の上場2社は声明を発表し、同氏が中国本土当局の「ある捜査に協力している」と説明。捜査は復星集団の財務や業務に「重大な悪影響」は与えていないとし、郭氏は意思決定に参加できると強調していた。(c)AFP