【12月18日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)は17日、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督による第2次政権が「互いに合意の上で」終了したことを発表した。チェルシーのテクニカルディレクターは、チーム内の不和が解任の引き金になったことを明かしている。

 今季ここまでの成績不振がロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)オーナーの逆鱗(げきりん)に触れたものとみられ、クラブ側は「袂を分かつことが互いにとって最善の選択だ」と述べている。

 リーグ戦の第16節までで9敗を喫しているチェルシーは、降格圏までわずか勝ち点1の順位に立たされており、マイケル・エメナロ(Michael Emenalo)テクニカルディレクターは、行動する以外に選択肢はなかったと話している。

 エメナロ氏は、クラブ公式チャンネルのチェルシーTV(Chelsea TV)で、「クラブに多くのものをもたらしてくれた人に、このような仕打ちをするのは心苦しいが、チェルシーが危機的状況に立たされているという事実は変わらない」とコメントした。

「結果が出ていない。選手と監督の間に不和が生じていることは明らかだ。今こそ実行すべき時だと思った」

 インテル(Inter Milan)、レアル・マドリード(Real Madrid)という強豪で指揮を執り、2年前、チェルシーに復帰した52歳のモウリーニョ監督は、「円満に」チームを去ったという。

 英スカイ・スポーツ(Sky Sports)は、フードを目深にかぶったモウリーニョ監督が、黒い車でチェルシーの練習場を後にする様子を撮影していた。

 チェルシーは声明で、「2期にわたり、リーグ優勝3回、FAカップ(FA Cup)とFAコミュニティーシールド(FA Community Shield)制覇、そしてリーグ杯優勝3回は、クラブの歴史110年を振り返っても最大の功績だ」とモウリーニョ監督の手腕に感謝を述べている。

「しかしジョゼと理事会は、今季の結果が思わしくないという点で意見が一致し、両者にとって袂を分かつことが最善の選択だという結論に達した」

(c)AFP/Tom WILLIAMS

 








http://www.afpbb.com/articles/-/3070683?cx_part=photo_topics より転載